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万葉神事語辞典


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項目名 みなうら
表記 水占
Title
Minaura
テキスト内容 水を用いて吉凶を占うこと。万葉集の「鳳至郡の饒石川を渡りし時に作れる歌」(17-4027)に見える。この歌は、大伴家持が出挙によって諸の郡を巡行した際の「当時当所」で作った歌のうちの1首である。これは、妹に久しくあっていないことを理由に、饒石川の清らかな瀬で水占を行うという用いられ方をされているが、その占いの方法や、占いによって導かれた結果を知る方法は不明である。「うら(卜・占)は、通行人の言葉から吉凶を知る「夕占」(17-3978)や、目標地点に着く時の左右の足によって吉凶を占う「足占」(4-736)などから、記の神代での伊耶那岐命と伊耶那美命の国生み神生みにおいて水蛭子と淡島の誕生によって行われる「布斗麻邇邇卜相」のような明確な理由を知るためのものなど、方法や求める結果は多岐に渡る。水占は、「水占延へてな」とされるところから、縄などを川に伸ばし、それにかかってくる物によって占うかとする説もあるが、その方法については明らかではない。また、妹に久しく逢っていないということを契機として水占は行われているが、それによって得られる結果が吉凶、成否、啓示などの何を示すものかも定かではない。
執筆者 坂根誠