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万葉神事語辞典


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項目名 ひも
表記
Title
Himo
テキスト内容 衣の紐と下紐に大きく分けられるが、「紐」と詠まれていても「下紐」を意味していることもあり、区別の難しいものもある。男女が共寝をする時、お互いに紐を解き合い、また、結び合っていたらしい。旅に出る時は、旅先での無事を祈り、相手の紐を結び、その結ばれた相手は帰ってくるまで、紐を解かなかったという。また、その紐が自然に解けたら、相手が自分のことを思っているからと考えるなど、紐に相手への思いを込め、それに託していた様子がうかがえる。「二人して結びし紐を一人して我は解き見じ直に逢ふまでは」(12-2919)から理解できるのは、愛する男女が互いに紐を結びあったということであり、その紐は次の出会いまで互いに解くことがないという誓いも含まれている。この誓いは単に男女が誓うものではなく、「結び」の信仰からきていて、それは、男女が神へ誓う方法であった。
執筆者 宮本緑