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万葉神事語辞典


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項目名 にう
項目名(旧かな) にふ
表記 丘生・丹生
Title
Niu
テキスト内容 ニは、水銀と硫黄との化合物。水銀や赤絵の具の製造の鉱石。朱砂の鉱脈のある箇所を「丹生」といい、丹は不老長寿の仙薬とも考えられていたことから神仙郷を意味する語でもあった。豊後国風土記に「丹生郷」があり、集中には「丹生女王」(4-553題詞)という人名にも用いられている。また、「丹生都比売神」を祀る神社が、日本全国にあり、その総本社は、和歌山県の「丹生都比売神社」であるとされている。紀には、神武天皇が大和平定の際、天神からの夢のお告げで、椎根津彦と弟猾に変装させて、天の香久山の社の中の土を取ってこさせ、八十平瓮・天手抉八十枚・厳瓮を作り、丹生の川上で天神地祇を奉った結果、呪詛と誓約が成功し、天皇は、丹生の川上で祭神を祭ったことが記されている。この場所が、現在の奈良県吉野郡「丹生川上神社」とされるが、社殿は遷されており、詳細な場所については未詳。
執筆者 城﨑陽子