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万葉神事語辞典


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項目名 ながと
表記 長門
Title
Nagato
テキスト内容 長門国は、現在の山口県の西・北部。紀の650(白雉元)年白雉改元のきっかけとなった白雉奉献に「穴戸国」がみえる。関門海峡を示す「穴戸」から「穴門国」と呼ばれるようになったが、7世紀後半には「長門国」となった。紀には、665(天智4)年8月条には、答本春初(たふほんしゅんそ)を遣して、城を長門国に築いた記事が残る。同じく、紀の 676 (天武5) 年1月には、 国司任命に関して、畿内と陸奥・長門国以外は、大山位より以下の人を任じることが記されており、畿内と同じく、陸奥と長門の諸国の守には、五位相当の小錦位が与えられていたことがわかる。この点から「陸奥」と同様、「長門」が辺境の要地として、特別に扱われていたことが理解される。万葉集には、「長門なる沖つ借島」(6-1024)、「績麻(うみを)なす長門の浦」(13-3243)、「わが命長門の島」(15-3621)などと詠われている。長門とは、績麻のように長くあることへの祈り、また、長門の借島は遠くの沖にあることから、永遠の命を祈る地名となっている。
執筆者 城﨑陽子