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万葉神事語辞典


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項目名 たかしかす
表記 高敷かす
Title
Takasikasu
テキスト内容 高々とお治めになるの意で、「大和の国」(6-1047)にかかる。「高敷く」は「高知る」(1-38他)と「太敷く」(1-36他)の混合形とされる。また「真木柱 太高敷きて 食す国を 治めたまへば」(6-928)は難波長柄の宮に高く太い真木の柱をうち立てて、天皇が国中をお治めなさるいう。国の宮殿の高く太い柱を打ち立てることを指して「太高敷きて」と言っている。同様に「太敷く」の1-36でも、宮柱を太々と大地に突き立てることを言い、立派な御殿(天皇の宮殿)を建てることをほめた表現である。『沢瀉注釈』では、「しく」は「しる(知)」「しむ(占)」と同根の語とし、語義としては領知の意とする。また、神代記に「底津石根に宮柱ふとしり、高天原に氷椽たかしりて居れ」とあり、「ふと」も「たか」も同じく称美の語とする。本来、天皇の宮殿の柱をほめる表現「高知る」と「太敷く」、その混合形の「高敷く」また「太高敷く」が、天皇支配の中心地であることから、「大和の国」や天皇のいる「宮」にかかるようになったのである。
執筆者 大堀英二