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万葉神事語辞典


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項目名 しんやく
表記 神薬
Title
Shinyaku
テキスト内容 神仙から与えられた霊能のある薬。『史記』秦始皇本紀には「斉人徐市等上書言。海中有三神山、名曰合蓬莱・方丈・瀛洲。僊人居之。請、得斉戒、与童男女求之。於是遣徐市発童男女数千人、入海求僊人。(中略)方士徐氏等入海求神薬、数歳不得」と秦始皇が徐福に命じて神仙がいるという三神山(蓬莱・方丈・瀛洲)を捜させ神薬を手に入れようとしたという、徐福伝説のもととなる記事が見られる。この仙薬は『史記』淮南衡山列伝では「延年益寿薬」とも記述することから、不老長寿や起死回生などの不思議な効能のある薬だと考えられる。万葉集では山上憶良の沈痾自哀文に、そのいよいよ増す病の苦しさを除くために「若し聖医神薬に逢はば、仰ぎて願はくは、五蔵を割刳し、百病を抄探し、膏肓の懊処に尋ね達り、二豎の逃れ匿るるを顕さまく欲す」ともう望むべくもない古の聖医と神薬にその助けを求めたいと記す。
執筆者 荒木優也