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万葉神事語辞典


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項目名 かむさぶ
表記 神さぶ
Title
Kamusabu
テキスト内容 ①神らしくふるまうこと。②神々しい様である。年を経て神々しくなる。「さぶ」はそのものの状態になること。①は、例えば挽歌において、神らしくおられると故人を讃える語である。万葉集の丹生王の挽歌には、大君は泊瀬の山に「神さびに斎きいます」(3-420)とあり、神らしく葬られているとよまれている。人麻呂の挽歌にも「神さぶと岩隠ります」(2-199)とあり、神となられ岩戸の中におかくれになったという意である。また「神ながら神さぶ」ともよまれ、天皇を賛美する語としてあらわれている(1-38、45)。②は、霊場である「三諸」を「神さぶ」(7-1377)としているほか、「神さび立ちて」(6-990)栄えている千代松の木は年の見当もつかないという歌があるように、「松」や「杉」といった長い年月を経た老木の神聖性を「神さぶ」(11-2417、15-3621)とあらわしている。
執筆者 渡邊明子