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万葉神事語辞典


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項目名 かけ
表記 掛・懸
Title
Kake
テキスト内容 ある場所、物、人などに事物や人の一部をつなげてぶら下げる、つり下げる、つなげる、万葉集16-3886「馬にこそ ふもだし可久(かく)もの」、万葉集5-892「蜘蛛の巣可伎(かき)て」。ある場所、物、人などの範囲に事物を取り入れる、心や耳目にとめる、万葉集20-4480「天の御門を 可気(かけ)つれば」などの意。物の端を対象の一点に付けてそこに食い込ませてその重みをゆだねる意味という点では掻くと同義であり、起源は同一であったと考えられる。万葉集の段階で4段活用も下2段活用も見られる。神や天皇を話題にする場合に特徴的な用法としては「かけまくも」がある、万葉集にも例が多く、2-199「挂文(かけまくも) ゆゆしきかも」、3-475「挂巻母(かけまくも) あやにかしこし」のように、「かしこし」「ゆゆし」などと合わせ用いられることが多く、心に考えること、思うことも畏れ多い、言葉に出して言うことも畏れ多いのような意を示し、祝詞などに常套的に用いられる。3-285「栲領布の 懸巻(かけまく)欲しき 妹が名を」のように言葉に出して言いたいという用いられ方もある。「まく」は推量の助動詞むのク語法。
執筆者 斎藤静隆